取材日:2022年9月
ホテル「slash川崎」とは
slash川崎について教えてください。
当ホテルは2019年11月にJR川崎駅から徒歩5分の好立地で、出張などビジネス目的のお客様をターゲットに開業しました。コンセプトはテクノロジーにより近未来が見えるデジタルホテルです。もともと近いコンセプトでThe Millennials 渋谷 (ザ・ミレニアルズ渋谷)という別ブランドのカプセルホテルが先にありまして、これを個室にしてより多くの方に楽しんでいただく目的でできたのがslash川崎です。
客室の広さはシングルのお部屋で14平米と少し小さめですが全室に80インチのプロジェクターを完備し、ベッドには米国シェア1位のSerta社製ポケットコイルマットレスを採用することで、居心地の良い空間を生み出しました。
コロナ禍の影響はありましたか。
オープンして3ヶ月ほどで影響が出始めました。ビジネス目的のお客様が減ってしまったことにより、方針転換が必要になりました。
当時比較的動きがあったのは関東在住の20代、30代の若年層の方、リモートワークでどこでも仕事のできる方です。当ホテルのコンセプトと相性がよかったのもあり、ターゲットをビジネスのお客様から若年層のお客様へシフトし、都会で楽しめるホテルへ転換し再打ち出しすることになりました。
slash川崎を一言でPRすると「テクノロジーを活用したデジタルホテル」です。夜更かしできるホテル、眠れないホテルと社内では呼んでいたりします。宿泊すること+ホテル内で楽しむことを軸にプランを組んだり、情報発信をしています。
abcMIX導入の経緯
「宿泊+ホテル内の楽しみ」とabcMIXはどのようにつながったのでしょうか
記念日をホテルでお祝いするという需要が以前からありました。一緒にご宿泊の方のお祝いはもちろん、お祝いする相手がアイドルなどで本人不在の場合もあります。いわゆる推し活です。
コロナ禍でライブが中止、現場に行けない等重なったことにより、自宅やホテルなど離れたところでできる推し活が活発化したように感じます。もともと風船でお祝いしたりする記念日プランはありましたが、どこのホテルでもやろうと思えばできることです。
他ではやっていないこと、かつ当ホテルのコンセプトであるデジタル、テクノロジーに合った面白いものはないかと探していたときに見つけたのがabcMIXでした。
abcMIXはどこでお知りになったのでしょうか
2022年7月に展示会で知りました。LEDライトの文字がまずホテルの雰囲気に合っていたのと、組み換え可能でお客様自身で好きなようにカスタマイズしてもらえるのも面白いと思いました。
価格も高くなくてよかったです。客室でも違和感なくマッチすると展示会で見たときにイメージがついて、すぐに社内相談をしました。
導入までにかかった時間はどのくらいですか
展示会で商品を知ったのが7月上旬で、abcMIXを使ったプランの開始が8月中旬なので、1ヶ月程度です。
社内のマーケティングチームへ相談しました。泊まるだけではない付加価値や体験を提供するサービスを積極的に採用している土壌もあって、abcMIXを紹介したらスムーズに通りました。
具体的にどんな宿泊プランですか
プラン名は「本人不在のアニバーサリープラン」です。お祝いはしたいけれど何から準備したらいいかわからない方や、ワンランク上のお祝いがしたいという方におすすめのプランになりました。
もちろん持参したグッズも持ち込みOKなので大画面のプロジェクターと合わせて自由に楽しんでいただくことができます。かわいい系・かっこいい系両方のお祝いに対応できるように、プランはSweet、Naturalの2パターンあります。abcMIXはNaturalのプランで使用しています。
LED文字列「HAPPY❤ 〇th B’DAY(〇には好きな数字)」または「HAPPY❤Anniv.」から選択可能です。さっそくご予約をいただいております。
今後のabcMIX活用について
abcMIXを客室以外でも使っていく予定はありますか
あります。当ホテルはラウンジやレストランもあるので、そちらでも使っていきたいです。例えばエントランスでslash KAWASAKI+ハッシュタグを置くとか、キャンペーン告知+ハッシュタグの組み合わせを置く予定があります。客層的にSNSの影響力が非常に大きいです。ホテルからも情報発信をしていきますが、お客様自身に当ホテルの情報を拡散していただけるような仕掛けの一部にabcMIXを活用していきたいです。
今後の期待・展望
slash川崎でこれからやっていきたいこと・目指すことを教えてください
ホテル全体の楽しみ方を知っていただくことが必要と考えています。ホテルの使い方は人それぞれです。慣れているとか、好きな方は事前に調べて自由に滞在時間を楽しまれると思います。
ですが普段あまり利用されない方にも泊まる以外にできることを知っていただきたいし、楽しんでいただきたいです。最新家電が使えるとか、レンタルできるアイテムがたくさんあるとか、サプライズで他ではできないことができるとか、新しいものや価値をどんどん投入しお客様に提供することで、当ホテルでの時間を特別な体験にしていただきたいです。